室内に降り注ぐ朝日が欲しい
今私たちが寝ている部屋は建物の北側です。なので朝日が届きません。
夏場はちゃんと朝になると明るいのですが、この季節は本当に9時頃まで暗いです。そしてそれがかいぬしを起きられなくしています。朝の日光は人間の恒常性(ホメオスタシス)を適正に保つために重要な役割をしているので、朝の日当たりというのは部屋選びで気を付けるべき点だと再認識しました。
朝の日光を浴びることは猫にとっても同じく重要な要素で、朝の日光を浴びることには多くのメリットがあります(もちろん人間にも)。
日光は「生体リズム(サーカディアンリズム)」の調整に重要な役割をします。猫の体内時計は、明るい光に反応して調整されます。日中の明るい光が、猫の睡眠周期や食欲、活動のタイミングに影響し、朝の日光を浴びることでこれらのリズムを整えることができます。
特に朝は体内時計をリセットするために最も効果的な時間帯で、日光に含まれる青色光がサーカディアンリズムを整える働きをするとのこと。
加えて、日光にはみなさんご存じの通りビタミンDの生成を助ける役割も。皮膚でビタミンDを合成するためには日光に含まれる紫外線を浴びる必要があります。
ビタミンDはカルシウムの吸収を助けて骨や歯の健康に重要な栄養素なので、愛猫には十分な日光を浴びさせてあげたいところ。
そしてやはりこれが一番大事だと思うのですが、朝の日光が与える精神的な健康への影響。
自然光を浴びることで猫はストレスを軽減しリラックスした状態を保ちやすくなります。日光浴でセロトニンの分泌が促進され、気分が安定しより活発で快適な生活を送ることができるのです。
最近むぎさんが落ち着きがないことがあるのですが、これはもしや朝の日光不足…?次の部屋は朝日の入り方を確認せねばと思っています。
朝の日光を浴びることは猫にとって体内時計の調整や健康維持、精神的な安定に重要な役割を果たします。室内飼いの猫にとっては、飼い主が意識的に日光を浴びる環境を提供することが、猫の健康をサポートするために有効な方法と言えるでしょう。
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引用文献:
- Reiter RJ. “Melatonin: the chemical expression of darkness.” Mol Cell Endocrinol. 1991;79(2):R1-R11.
- Hall, S. M. “The Role of Light in Regulating the Circadian Rhythms of Animals.” J Comp Physiol A. 1984;155(1):121-129.
- Piquet, L. et al. “Vitamin D and bone health in cats.” Journal of Small Animal Practice. 2010;51(4):174-180.
- Nelson, R. J. “An Introduction to Behavioral Endocrinology.” Sinauer Associates, 2000.