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ねこの雑学

【長引く抜け毛シーズン】室内で過ごす猫の換毛期ははっきりしない(Day2407_7/4)

ふくねこ
ふくねこ
ずっと毛が大量に抜け続けている気がする…?
むぎ
むぎ
もう少し脱ぐにゃ

猫の換毛には生物学的なスイッチがある

朝晩の愛猫の添い寝にほくほくなかいぬしです。おはようございます。

しかしその嬉しさとは裏腹に、ベッドに付く抜け毛掃除に追われているのも事実。夏の換毛期、全然終わりません(笑)!

猫の換毛(毛の生え変わり)についておさらいすると、換毛は遺伝子やタンパク質の発現に関わる「生物学的なスイッチ」により制御されています。具体的には、毛の成長サイクル(成長期・退行期・休止期)をコントロールするために、ホルモンや遺伝子の調節ネットワークが働いています。

その調節には、以下のような要素が関与しています。

🧬 1. 遺伝子スイッチで毛をコントロール

毛包(もうほう:毛が生えるもとの組織)には、毛の周期を制御する特定の遺伝子があり、これらは季節や環境要因に応じてオン・オフが切り替わります。たとえば、Wntシグナル伝達経路BMP(Bone Morphogenetic Protein)経路などが、毛の成長を促進または抑制する役割を担っています。

💡 2. タンパク質の発現でタイミングを調整

これらの遺伝子スイッチによって生成されるタンパク質(例:β-カテニンやNogginなど)が、毛母細胞の分裂や分化を制御します。これにより、毛が抜けたり新たに生えたりするタイミングが調整されます。

🌞 3. 外的要因と連動した調節

特に猫は日照時間(光周期)に敏感で、春と秋に換毛が起こりやすいのは、光の変化が脳下垂体に作用して、ホルモンバランスや関連遺伝子の発現を変えるためと考えられています。

このように、猫の換毛は遺伝子とタンパク質のスイッチによってコントロールされている生理現象です。

室内飼いだとスイッチのオン・オフがあいまいになる

今日もマットでごろごろ

遺伝子やタンパク質でコントロールされている猫の換毛ですが、抜け毛の量から春先からずっと続いている感覚があります。そこには完全室内飼いならではの影響があるようです。

猫の換毛に関わる生物学的なスイッチは、主に日照時間(光周期)の変化によって切り替わると考えられています。

猫の体内では、目から入る光の情報を通じて、メラトニンというホルモンの分泌量が調節されます。このメラトニンは季節の変化を感知する「時計ホルモン」の役割を持ち、間接的に毛周期に関与する遺伝子やシグナル伝達系(例:Wnt経路、BMP経路など)に影響を与えると考えられています。

ほぼ同じだけど微妙~に違って消せなかった2枚目

つまり、日照時間が延びる春には「換毛が始まるスイッチ」が入り、短くなる秋には「冬毛に切り替えるスイッチ」が入るというように、光の長さが猫の体内時計と換毛リズムを制御しています。

この仕組みは野外で生活する猫や季節を感じやすい環境にいる猫でははっきりと表れるものの、室内で人工照明の下に長時間いる猫ではこのスイッチが鈍くなり、換毛の時期が不規則になることもあります

からのヘソ天

自然光をなるべく取り入れていますが、それでも夜も照明で明るかったり、カーテンで朝が暗かったりするので、スイッチの切り替わりがゆっくりなのかもしれません。

前の家ではもう少し換毛期がはっきりしていた気がするのは、東向きに窓があったので朝日の入りがよかったからかもしれません。

このまま秋の換毛まで間延びした換毛になるかも?ブラッシングと掃除機がけに励みます。

おまけ

違うけどほぼ同じな2枚の画像を立体視画像っぽく並べてみました。左目で左の画像を、右眼で右の画像を見ると浮き上がって見えるやつです。

スマホだとうまく表示できないかもしれませんが、よかったらお試しください(笑)

今日のトイレ記録
  • うんち朝〇〇
  • うんち夜-
  • おしっこ3回
むぎ
むぎ
明日も見てニャ!


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