どこでも自分で開けちゃう猫のすごい能力!?
ひとりでできるもん
引き出しを開けたりドアを開けたり、時には戸棚にしまっていたキャットフードを出して勝手に食べていたり…。
実に器用に前足を使う猫。
それには猫ならではの体の作りが関わっています。
猫が前足を器用に動かせる理由
猫は前足を左右に動かせますが、犬は動かせません。
なぜこのような違いが生じるのでしょうか?
猫は鎖骨が機能している
前足を左右に動かすには鎖骨が必要です。
同じ4足歩行の動物でも、犬の鎖骨は退化していてほとんど前足を左右に動かすことができません。
一方、猫の鎖骨は前足を左右に動かすために十分に機能しています。
鎖骨が機能していると前足を内向きにすることができ、ものを挟んだり抱えたり、耳の後ろまで前足を回して顔を洗うことができます。
得意の「猫パンチ」ができるのも鎖骨の機能のたまもの。
鎖骨があることで猫は前足を器用に動かすことができるのです。
前足をうまく使えることが猫にとって重要
ではなぜ猫の鎖骨は退化しなかったのでしょうか?
猫は狭い範囲で行動し、近距離で獲物を捕らえて後ろ足で蹴り蹴りして攻撃します。
しっかり獲物をホールドするには前足を内向きに動かせることが必要なのです。
長距離を走る動物では鎖骨が退化
長距離を走る犬にとっては左右に前足がぶれない方が好都合だったため、鎖骨が退化していったと考えられます。
ちなみにヤギの鎖骨も退化していますが、ヤギは木登りが得意です。これは鎖骨下の筋肉の発達が関係しているようです。
前足を駆使して木登りや高いところに登るのが得意な猫ですが、登った後のことは考えていないことが多いです。
高いところから降りられなくなった猫が助けを求めてくるのがそれですね。
猫は手ですくい上げるのが得意?
猫の中には水やカリカリを前足ですくって飲み食いする子もいます。
金魚のいる水槽に前足を突っ込んで獲ったりできるのも前足が器用に動く猫ならでは。
何かをすくったり引き寄せたりするのは、実は猫の得意技なのかもしれません。
猫は器用
猫が前足で「チョイチョイ」するかわいい姿が見られるのは鎖骨のおかげというわけでした。
一生懸命な姿はかわいいですが、あんまり器用すぎるのも何かと困りものですね。