必要性が気になる猫の保険。何歳まで入れていくらくらいかかるの?
猫のペット保険は入るべきかどうか
猫も人も生き物。
気を付けていても病気になるときはなります。
そして動物病院での治療は決して安くはないもの。
実際に実家で暮らしていた先代の猫たちがケガや病気になったとき、1回に数万円の医療費がかかることもありました。
最近は完全室内飼いが普及し、ケンカや事故でケガをしたり、外から病気をもらってくるリスクは減っています。
とはいえ後々になって元からある病気が分かったり、家の中でケガをしたり何かを飲み込んでしまうこともあります。
そして高齢になれば猫に特有の腎臓疾患のリスクもあります。
そんなときのために入っておいた方がいいのかなと気になるのがペット保険。
いざという時にちゃんと使えるのか、どのくらい保険でまかなえるのか。
これらを考慮して保険に入るかを判断したいと思います。
猫が病院て治療を受けたときにかかる治療費
猫の治療費には保険点数のような決まりはありません。
診察内容、治療を受けた病院によってまちまちです。
ワクチン接種であれば3種で3500円程度~、避妊・去勢手術でも5000円~数万円の差があります。
目安として、日本獣医師会が発表している調査では下記のような結果が出ています。
- 初診料 1,386円
- 往診料 2,232円
- 時間外診察料(平日) 2,234円
- 時間外診察料(深夜) 4,513円
- ワクチン(3種混合) 4,474円
- ワクチン(4種混合) 6,514円
- 入院料 1日 2,619円
- 入院料 ICU 3,788円
- 輸血料 10,283円
- 去勢費用 12,652円
- 避妊費用(卵巣支給切除) 20,986円
- レントゲン 3,981円
- 歯石除去 8,849円
- 全身麻酔 10,020円
- 爪切り 725円
※平成27年度調査
また、各保険会社からのデータとして次のような金額が出ています。
- 紐などの誤飲による腸閉塞の検査・手術・入院 150,000~200,000円
- 歯周病治療での麻酔・歯石除去 10,000~30,000円
- 結膜炎により目ヤニで目が開けられない状態の診察・点眼薬 8,000~10,000円
- 胃腸炎の検査・診断・薬 50,000~70,000円
- 骨折の検査・手術・入院・通院 200,000~250,000円(骨折箇所により変動)
費用は症状の程度や病院によっても異なります。
愛猫の健康には代えられないとはいえ、お財布には痛い出費。
誤飲や室内に危険個所がないかに注意したり、歯周ケアなど防げるものは日ごろから防止していきたいですね。
ペット保険の対象にならない費用
ペット保険に入ったとしても、支払いの対象とならないケガや病気もあります。
各社とも主に次のような内容です。
支払いの対象とならないケガ・病気
- 保険期間開始日より前に発症したケガ・病気
- 契約者の行為によるもの
- 自然災害によるもの
- 遺伝性疾患、先天性異常
支払いの対象とならない診療費
- ワクチン接種により発症を防ぐことができる病気
- ワクチン接種費用
- 予防のための検査・投薬
- 妊娠、出産、不妊手術、去勢手術
- 爪切り
- 歯石取り
- 肛門嚢絞り、肛門腺除去
- 健康診断
- 漢方、針灸、酸素療法など
- 診療にあたらないもの
- 診断書などの文書作成料
もともと持っていた疾患や、ワクチン接種で予防できる病気の治療費は対象とならないことが多いです。
ワクチン接種で発症を防ぐことができる病気
・犬パルボウイルス感染症
・ジステンパーウイルス感染症
・犬パラインフルエンザ感染症
・犬伝染性肝炎
・狂犬病
・アデノウイルス2型感染症
・コロナウイルス感染症
・レプトスピラ感染症黄疸症
・レプトスピラ感染症カニコーラ型
・フィラリア感染症
・猫汎白血球減少症
・猫カシリウイルス感染症
・猫ウイルス性鼻気管炎
・猫白血病ウイルス感染症
保険に入る場合も予防接種はしておきましょう。
猫は何歳までペット保険に入れるの?
ペット保険に新規加入できる年齢の上限は各保険会社によって異なります。
だいたいの会社でシニア世代となる8歳未満~12歳未満ぐらいの間で設定されています。
また、「何歳まで保険が更新できるか」という上限もあります。
こちらも各保険会社によって異なります。
また、更新が終身でも審査によって引き受けないケースもあるようです。
<年齢条件の例>
保険会社 | 新規加入上限 | 更新上限 |
PS保険 | 満9歳未満 | 終身 |
アクサダイレクト | 満8歳まで | 継続審査で決定 |
楽天いぬとねこの保険 | 満10歳まで | 終身 |
猫のペット保険にかかる費用はいくら?
最近ではペット保険を扱う会社も増えてきており、インターネット割引で安く加入できる保険もあります。
大手ではPS保険、楽天いぬとねこの保険が月々数百円から入れることで人気です。
ペット保険を比較して資料が欲しいという方は保険スクエアbang!から各社の資料請求ができます。
条件を細かく設定して保険料の試算ができるだけでなく、更新保険料の目安も分かります。
保険に入らない場合でも、万が一に備えて自分で医療費を積み立てておきたいですね。