ねこの雑学

猫の毛色と性格にはある傾向が!8種の毛色を解説

ねこによってちがう個性。毛色が関係しているかも!

ねこは毛の色で性格も違う?

三毛、サバトラ、白黒に茶白。
愛くるしいねこたちは柄も模様もさまざまです。

そんなねこたちの毛色は性格にも影響しています。
人間と同じように十猫十色のねこたちですから一概には言えませんが、ある程度の傾向はあるようです。血液型占いのねこ版のようなものですね。

ねこの柄を大きく分けると主に次の8種類があります。

・茶トラ(red tabby/orange tabby)
・三毛猫(calico/tortoiseshell cat)
・サバトラ(silver tabby)
・キジトラ(brown tabby)
・ハチワレ黒白(Black and white/Bicolor cat)
・黒猫(black cat)
・白猫(white cat)
・サビ猫(tortoiseshell cat)

茶トラやサバトラの中にも、全身だったり、白入りのハチワレになっていたり、ぶちになっていたりする子もいるのでパターンはもっと多いです。

さあ果たしてねこたちはどんな性格をもっているのでしょう?

茶トラ(red tabby/orange tabby)

まずは茶トラさん。
ねこと聞いてまず思い浮かぶのがこの茶トラ猫ではないでしょうか。

茶トラ猫はその人懐っこさが人気です。膝に乗ってくる甘えん坊さんも茶トラ猫が多いように感じます。
その暖かなオレンジ色の毛色と比較的温厚な性格。それでいてやんちゃな明るい性格がなんともお茶目です。

茶トラ猫にはオスが多く、その比率はオス:メス=8:2だとか。

猫島として有名な愛媛県の「青島(あおしま)」に多いのも茶トラ猫です。

それほど警戒心が高くないため人間とも親しくなりやすいですが、小心者な性格もあるためストレスを感じていないかよく観察してあげましょう。
かまって欲しいのにかまってもらえないと、「うにゃー!!」となって噛んだり暴れたりすることもあるようです。

食いしん坊なところもあるので、めいっぱい一緒に遊んで体調管理をしてあげたいねこさんです。

三毛猫(Calico/tortoiseshell cat)

「〇丁目のタマ」で知られる三毛猫。
(↑世代が分かりますね。笑)

白・茶・黒の三色の毛色を持つねこのことですが、「ぶち」だったり「シマ」だったりその模様はさまざま!
色も濃い茶色からクリーム色、オレンジ色だったり、白毛の面積が多い・ほとんどない、といったバリエーションに富んでいます。

三毛猫は遺伝子の組み合わせの関係から、生まれてくるのはほとんどメスです。通常、三毛猫のオスは胎児になる前の胚の段階で育たなくなります。
ごくまれに、三毛のオスが生まれることがあります。それは突然変異によるもので、生まれる確率は3万匹に1匹ほどと言われています。

三毛猫は一言で言うと「ツンデレお嬢」。
気が強くミステリアスな性格です。「ねこってこういう生き物よね」と猫らしさを実感しやすいのが三毛猫です。

サバトラ(Silver tabby)

サバトラの「サバ」って何?と思ったことありませんか。
何となく察しはつくけれど…と思い浮かぶ生き物がまさにそれ。そう、あの魚の「サバ」からきています。

サバのような銀と黒の縞模様をもつねこたちのことを「サバトラ猫」と呼んでいます。
サバトラ猫のおなかを横から見ると魚の目のような渦巻きが見えませんか?これもサバ猫たる特徴です。

警戒心が高めな一方、人間に甘えて守ってもらう世渡り上手な一面もあります。人懐っこさに人間が甘えて構いすぎるとストレスになってしまうことがあります。

適度な距離感で接するといい関係が築けるねこさんです。

キジトラ(Brown tabby)

サバトラより茶と黒が多く茶色めなのがキジトラ。
性格をル〇ン三世で例えるならば、茶トラがルパ〇、サバトラが次元、そしてキジトラは五右衛門と言えるでしょう(勝手に言っています)。

キジトラは猫の中でも猫の祖先と言われているリビアヤマネコに近く、自然の中で身を隠しやすい毛色をしています。
もちろん個猫差はありますが、猫らしく用心深い性格で、ほかの毛色のねこたちよりも運動能力が高いといわれています。

「ほっといて!」という難しいお年頃の性格の持ち主が多く、かまってちゃんになることは少ないようです。
クールなねこさんなので、甘えっこと一緒に飼うと愛情の奪い合いが起きずいいかもしれません。

ハチワレ黒白(Black and white/Bicolor cat)

おでこから鼻にかけて「八」の字にモノクロで分かれているのがハチワレさん。
その見た目から英語では「マスク」や「タキシード」と呼ばれたりもします。

日本で2番目に多いのがこの「ハチワレ」なんだそう。
左右対称の子もいれば、おでこ白い部分が広かったり、七三分けだったりさまざまです。はな黒やちょび髭、あご髭のような柄があることも多いです。

わたしの実家の子にはホクロのような柄があり、とってもかわいいです(*^^*)

手足(ほんとは全部足ですが)に靴下をはいているような柄もキュートですね。

遊ぶことが好きで落ち着きがないとみられる場面もありますが、協調性がある子が多く、多頭飼いでもなじみやすいねこさんが多いのもハチワレです。

同じ猫島でも、田代島には白黒柄の猫が多いです。

黒猫(Black cat)

全身の毛が黒く美しい猫、黒猫。
実はよくみると、茶色がかっていたり、根元がグレーだったり、うっすらと縞模様が入っていたりと、本当に真っ黒なねこは少ないです。
黒猫かと思っていても、ごろんとひっくり返ったらおなかに白い毛が生えている場合もけっこうあります。

魔女のパートナーとしてミステリアスでクールなイメージを持つ黒猫ですが、実はおとなしくて甘えん坊な子が多いです。
甘え上手で賢くひとにもよくなつくので、はじめて猫を飼う方にも向いていそうですね。

愛情をもって接すれば「猫ちゃんと遊びたい!」という思いに応えてくれますが、基本的にはねこはストレスに弱い生き物なので、節度あるお付き合いをこころがけましょう。

白猫(White cat)

白い毛で全身を覆われた優雅なたたずまいの白猫。
よく見ると一部に模様があったり、耳の先がシルバーや茶色がかっているねこもいます。

その姿のとおり凛とした性格で繊細な子が多いようです。
白猫には「オッドアイ」という左右の目の色が異なる瞳をもって生まれる場合があり、これは白猫の約25%にしかみられません。

高貴で繊細な白猫さんには特にプライベート空間を与えてあげるとよいでしょう。

サビ猫(Tortoiseshell cat)

サビ猫は、黒、こげ茶、茶、の色が入り混じった柄を持つねこです。
茶色も明るめなのが入っていたり暗めだったり、顔のところだけ白かったりとバリエーションに富んでいます。

そしてサビ猫も三毛と同様、ほとんどがメス猫です。

そのまだら柄の見た目でとっつきにくそうと誤解されがちですが、交流してみると意外と甘えっこだったりします。
黒猫の賢さを備え、その社交的な性格から他の猫ともうまくやっている子が多いようですよ。

最後に

色、模様、長さといった猫の毛色の情報は、遺伝子として運ばれ、様々なパターンで組み合わさり子に受け継がれます。
そのため兄弟猫にもかかわらずまったく違う色や柄で生まれてくることも珍しくありません。

色々な色や柄、性格をもつねこたちですが、そんなねこたちに共通して言えるのはただただかわいいということ。
これはゆるぎない真実です。

猫の性格はここに書いてある特徴がすべてではありません(なんせ気まぐれな猫ですから…)。
結局は一猫一猫に合わせてわたしたちが合わせるしかないのです。

そしてそれもまた猫飼いの幸せなのですね。

猫に関する資格