ねこの体ケア

猫の暑さ・寒さ対策|実はそれほど寒さに弱くない猫

冬場は暖房器具でのやけどや熱中症に注意!

砂漠で暮らしていたリビアヤマネコをご先祖さまとする猫。
寒さに弱い生き物というイメージですが、案外大丈夫なようです。

猫は鼻で温度を感知する


私たちは全身で暑さや寒さを感じますが、猫は主に鼻で感知します。
しっとりと冷たく湿った鼻先がセンサーの役割をしているのです。

その鼻先のセンサーは0.2度の温度上昇0.5度の温度低下を感知することができるそうです。
この暖かさを感知する能力は、自分ではまだ体温調節ができない幼猫が母猫に寄り添い、お乳を探して飲むために発達したと考えられています。

猫の体温

猫の体温は通常摂氏38度~39度ほどです。
暑い日やストレスを感じると40度近くになることもありますが、38度より低かったり40度以上のときは感染症や炎症などが疑われるため獣医さんに診てもらうことをおすすめします。

猫の体温の測り方
猫の体温は獣医さんでは肛門で測ります。
自宅で人間用の体温計で測る場合は、体温計にラップをしオリーブオイルやワセリンなどを潤滑剤として利用して挿入するとよいそうです。
挿入するときは先端を2cmほど入れて測ります。
ペット用の体温計の方が先端が柔らかく肛門を傷つけにくく、体温も正確に測れます。

肛門はちょっと…という場合は太ももの付け根に挟む方法もあります。
ただその場合は0.5度~1度くらい低く出るので、その分を足して補正します。
この方法で分かるのはあくまで目安の体温です。

猫の体温調節

猫の鼻は温度センサーの役割をしますが、体温調節器官としての機能も果たしています。

猫が暑いときの体温調節

猫には肉球にしか汗腺がなく、肉球でしか汗をかきません。
そのため、暑いときは涼しいところに移動して体を冷やすとともに冷たい空気を吸って肺から冷やします。

暑い日でも猫がいる場所は風通しが良くて涼しいですもんね。

猫が寒いときの体温調節

「猫はコタツで丸くなる」といいますが実は意外と寒さに強いです。
私たちが布団に入っているとだんだん暖かくなるように、猫も自分の体温で暖まることができます。

猫は寒いときよく鼻先を内側にしてくるっと体を丸めて寝ています。
そうすることで自分の呼気で暖まり、なおかつ吸う空気も体温で温められているので暖かさを保つことができるそうです。


個体差が大きいですが、猫も半年~3年の若いうちは活動量も多く寒さに比較的強いです。
そして高齢になると代謝が落ち寒がりになります。

高齢の猫ちゃんには保温性の高い毛布などを敷いてあげるといいですね。

猫の体は温度に鈍い

猫の鼻や肉球は温度に敏感ですが、体はけっこう鈍いです。

暑くないのかな?というくらいヒーターやストーブの近くでじっとしている猫ちゃんをよく見ますよね。
気付いたら熱でヒゲが縮れていたり>_< 猫の体は厚い被毛で覆われているので温度を感じにくく、51度くらいでやっと「熱い!」と感じるほど。 気付かないうちに低温やけどをしたり熱中症になってしまうこともあるので注意が必要です。

寒さへの気遣いはほどほどに


寒くても猫は窓際で外を見たり、自由にお外に行ける猫ちゃんは外に出かけたりします。

普段動いている猫ちゃんであれば意外と少しくらい寒くても大丈夫。
寒いときは自分で快適な場所を探します。
ちぐらベッドや毛布を置いてあげれば、寒さを感じたら自分から潜り込んでいきます。

安全のためにも、猫ちゃんをひとりで家に置いて出かけるときはヒーターは切って出かけましょう。

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