自己学習で取得できる猫に関する資格
「猫に関する資格を取りたいな」と思い、調べてみたところ2019年11月時点で以下の7つがありました。
- キャットケアスペシャリスト&キャットシッター
- 愛玩動物飼養管理士
- 猫健康管理士
- キャットフレンドリーパーソン
- キャット・グルーミング・スペシャリスト
- 動物衛生看護師
- 認定動物看護師
いずれも民間資格ですが、このうち⑤~⑦は学校で動物に関する専門の教育を受ける必要があるものです。
となると、現実的に仕事をしたり猫と過ごしながら自宅学習で取れるのは①~④のいずれか。
これらについて調べてみました。
キャットケアスペシャリスト&キャトシッター
- 一般社団法人・日本ペット技能検定協会が認定
- ヒューマンアカデミーの通信講座で取得可
- ペットショップ就職、開業、ブリーダーを目指す方にも
- 犬についての内容も含む
- 試験はなく添削課題の提出で修了証交付
受講料:90,200円~
ライセンス交付料:12,000円
基本的な猫の生態から日常の飼育方法をはじめ、看護法、繁殖法などを学ぶ資格。
キャットシッターを目指す場合は、希望すれば現役のシッターさんと共にお客さんの自宅を訪問して実技研修を受けることもできます。
受講料はe-learningの有無によっても変わります。
費用が高めではあるものの、学習から資格取得までを自宅で完結でき、1つの講座でキャットケアスペシャリストとキャットシッターの2つの資格を同時に取得できるのが魅力です。
開業したい方向けの無料セミナーも受けられるので、ペット業界で起業を考える方にも。
「愛猫健康講座」、「動物看護・介護士+(プラス)」をセットで受けられるコースもあります。
愛玩動物飼養管理士
- 公益社団法人日本愛玩動物協会の通信教育によって取得可
- 猫、犬、鳥、小動物などの生態、動物に関する法律を学ぶ
- 「動物取扱責任者」の申請ができる
- 1級と2級がある(動物取扱責任者は2級で可)
- 講習会への出席が1日必要
- 認定試験あり(合格率80%)
受講受験料:1級 34,000円/2級 32,000円
認定登録料:1級 20,000円/2級 8,000円(認定試験合格後)
愛玩動物飼養管理士は、ペット系資格の中で最も有名な資格のうちのひとつ。
ペット関連のお店を営業するには「動物取扱責任者」の申請が必要ですが、愛玩動物飼養管理士はその資格要件のひとつとして国や自治体から認められています。
愛玩動物飼養管理士には1級と2級があり、1級は2級の取得後でなければ受験できませんが、動物取扱責任者は2級の資格があれば申請できます。
基本的には教材による自宅学習ですが、各科目の専門家による講義を聴講するスクーリング(講習会)が必修となっています(4都市で都合のよい1日を選択 10:00~17:00)。
認定試験は全国の主要都市にて一斉に行われます。
合格率は80%程度で、再受験可能。
資格の更新は不要で、動物関係の仕事をするなら取っておいて損はない資格です。
猫健康管理士
- 全日本動物教育協会が認定
- 日々のお手入れ方法や予防策などを学ぶことで取得できる資格
- トリマー・ペットショップの仕事に活かせる
- 教材にお手入れセットが付属
受講料:60,000円(40,000円の時期あり)
教材テキストは動物専門学校でも使用されているものなので、専門性の高い内容を学習できます。
講座にはブラシや爪切りなどお手入れセットが付属。
猫を飼っている人であれば、愛猫を実際にお手入れしながら猫についての理解を深めることができます。
キャットフレンドリーパーソン
- 東京猫医療センター院長の服部幸先生が監修
- ヒューマンアカデミーが実施する「愛猫健康講座」で取得可
- 自宅受験(○×式、100問)
受講料:45,000円(3回目までの受験料含む。4回目以降は別途受験料3,000円)
講座では猫が健康に暮らすための正しい知識、症状別の対処法などを学べます。
専門性はそれほど高くないため、この資格を就職で活かすことは難しいかも。
猫のことを知り愛猫とより良く暮らしたい、猫のボランティア活動をしたいと考えている方などにとっては有用な知識が得られる資格です。
悩んだら愛玩動物飼養管理士がおすすめ
猫の資格のどれを取るか悩んだら、個人的には「愛玩動物飼養管理士」2級をひとまず取っておくのがおすすめです。
ペット業界での認知度も高く、2級を取っておけば動物取扱責任者にも申請できます。
認定試験はあるものの、費用もそこまで高額ではありませんし、資格更新料もかかりません。
ただ、講習会や試験会場が主要都市のみですので、参加が難しい場合はキャットケアスペシャリスト&キャットシッターの資格が手軽で良いと思います。